昨年度、社員3名が社会人向け大学院「事業構想大学院大学 共創イノベーションプロジェクト研究(第3期)」に参加し、1年間の学修を経て、この度、研究修了証を取得しました。
本プロジェクトの目的は、事業構想の基本的な考え方やプロセスを学び、新たな価値を創出するための知識と方法を習得することにあります。具体的には、課題解決に向けた経営戦略の立案やビジネスモデルの設計を行います。
受講生は講義を受けるだけでなく、他企業の研究メンバーとの対話を通じて思考を活性化し、各自の新たな事業(研究テーマ)の構想に取り組みました。
そして、今年度は1名が2年間で事業構想修士(MPD)の学位を取得するための挑戦を開始しています。
このカリキュラムでは、毎回異なるテーマを学びながら即日演習課題に取り組む厳しさはありましたが、他社メンバーとの協力を通じて視野が広がり、試行錯誤を重ねる中で実践力も鍛えられました。また、定期的な宿題や週末の学習も多く、特に卒業論文執筆時は非常に忙しく、体調を崩すほどの負担を感じることもありました。それでも、最後までやり遂げたことで得られた達成感は非常に大きなものでした。
さらに、課題提出とプレゼンテーションを繰り返す中で、資料作成や調査を業務と並行して進めることは容易ではなく、高いレベルの作業が求められました。他社の優秀な参加者とのディスカッションは刺激的であり、その場で試行することで理解力やコメント力が鍛えられたと感じています。異なる視点や発想を組み合わせることで、新たなアイデアを生み出す力も養われました。
また、環境問題や社会課題を学ぶことで広い視野を得る一方で、自社のリソースを活用した新規事業の構想に進む際、考えが狭くなりがちであると痛感しました。しかし、ビジネスアイデアは必ずしも壮大なものである必要はなく、むしろ身近な課題から着想を得て形にしていくことの重要性を学びました。さらに、年齢層の異なるメンバーとの交流を通じて、新鮮な視点や発想に触れることができました。世代を超えた学びの場は刺激的で多様な価値観を知る貴重な経験となりました。
一方で、チームワークの調整は特に難しく、異なるバックグラウンドを持つメンバーとの意見のすり合わせや役割分担に悩みながらも、効果的なファシリテーションスキルを磨く機会となりました。また、業務や学業と並行してプロジェクトを進める必要があり、時間管理の重要性を痛感しつつ、限られた時間の中で効率的に業務を進める術を身につけることもできました。
そして、事業構想のアイデアを生み出す際には、社会的背景・自身の関心・企業の強みを融合させる必要があることを学び、加えて、前例のないアイデアを構想し、それを形にする過程では大きな困難に直面しました。その中で、市場調査やビジネスモデルの構築を通じて、アイデアを具体化するプロセスの重要性を深く理解しました。
こうした経験を活かし、公園をビジネスの場として成立させる国家的な課題に挑戦するとともに、PFI事業のさまざまな案件においても、より良い事業構築を目指していきたいと考えています。異なる視点や知識を柔軟に取り入れながら、新たな価値創出に向けて努力を続けていきます。ビジネスの可能性を広げるために、社会の課題を深く理解し、それを解決するアイデアを具現化できるよう、今後も学びを続けていくつもりです。
4月より、業務と並行して継続的な知識の深化と視野の拡張を目指し、平日夜間および土曜日を中心に講義・課題に真剣に取り組んでいます。
時間的制約のある中での挑戦となりますが、実務における課題解決力や応用力の向上に資するものと捉え、スキルを積み上げていきます。
そして、学びを通じて得た知見やネットワークを、今後の事業活動に還元し、より付加価値の高い提案やサービスの提供に活かしていきたいと考えています。