6月27日、東洋大学川越キャンパスにて、理工学部建築学科の浦江真人教授のご厚意により、同教授の講義の一部を担当し、学生の皆さんに向けて、CM(コンストラクション・マネジメント)業務およびPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)事業といった建築業界の最新動向を紹介しました。
浦江教授は、学生が多様な企業や業界に触れることができるよう、毎年さまざまな企業に講義の場を提供されています。
当日は、それぞれの分野の担当者より、CM業務およびPPP事業をテーマに、実務の視点から具体的な内容を中心に、当社の取り組みや社会的役割について紹介しました。



-CM業務とPPP事業の魅力と可能性-
CMは、発注者と設計者・施工者の間に立ち、コストやスケジュール、リスクを総合的に管理する役割を担います。建築知識の少ない発注者にとって心強い存在であり、合意形成やプラン見直しにも大きく貢献します。
当社の強みは、施工出身の社員が多く、現場経験に基づいた実践的な提案と信頼性の高いマネジメントができることです。
PPPは、官民が連携し、公共施設の設計から運営までを一体で行う仕組みで、“パートナーシップ”が鍵となります。
当社では、地域企業と共同でSPC(Special Purpose Company 特別目的会社)を設立し、企画・設計・管理などに幅広く関わっています。
街の持続可能性と魅力あるまちづくりを重視し、地域に根ざした取り組みを推進しています。
-学生の声から見える“学び”と“気づき”-
多くの学生にとって、CM業務やPPP事業を知る初めての機会となり、建築の新たな可能性や将来の選択肢の広がりを感じたようです。
〈CM業務に関し〉
・CMという職業の存在と重要性を初めて知った…CMという職業の存在を知り、建築のプロセスにおけるその重要性と役割に驚いた。
・発注者に寄り添い、リスクを減らす存在としてのCM…建築知識が乏しい発注者に対して、CMが専門的知識をもとに支援し、プロジェクトの円滑な進行やリスク軽減に貢献している点が印象的だった。
・幅広い業務内容と多様な関係者との協働…CMは設計・施工に限らず、コスト・スケジュール管理や関係者間の調整など、多岐にわたる業務を担い、様々な職種と連携する仕事だと知った。
・設計・施工だけではない新しい建築業の形…ゼネコンや設計事務所以外にも、第三者としてプロジェクト全体を支える立場があることに驚き、建築業界の視野が広がった。
・やりがいと難しさの両面を感じた…幅広く関われる点にやりがいを感じる一方で、多くの知識と調整力が求められるため、難しさや責任の重さも感じた。
・自分のスキルの活かし方に新たな可能性を発見…建築を学ぶ中で、CMのような職業がスキルの新しい活用先になることに気づき、進路の選択肢が広がった。
・多様な人材が集まる現場の魅力…CMの現場には建築以外の経験を持つ人々も多く、多様性に富んだチームでの協働が魅力的だと感じた。
〈PPP事業に関し〉
・やりがいと面白さを感じた…PPP事業はとてもやりがいのある仕事であり、単なる建築作業ではなく企画から運営まで広く関われる点に魅力を感じた。
・公共施設を巡る新たな価値観の発見…PPPやPFIは行政だけでなく、民間企業や利用者にもメリットがあり、今までにない視点から建築やまちづくりを学べた。
・地域密着型の事業への共感…地元企業や地域住民と連携する点に魅力を感じ、地域活性化への貢献に可能性を感じた。
・建築におけるマネジメントの重要性…設計や施工だけでなく、マネジメントが使いやすい施設づくりにおいて重要だと実感した。
・建築を経営や社会の視点で考えるきっかけに…まちづくりや経営的な視点を持って建築を見ることで、より広い分野で活躍できることに気づいた。
・職種の幅広さと連携の魅力…多くの専門職が連携してプロジェクトを進める点に建築の新しい面白さを感じた。
・将来の選択肢の広がり…これまで知らなかった分野を学ぶことで、新たな進路として都市計画やPPPへの関心が芽生えた。
今回の講義は、学生の皆さまにとって、建築のプロセスやその在り方、そして建築の学びを社会の中でどのように活かしていくかを改めて考える、貴重な機会となったのではないでしょうか。
そして、この講義が、将来の進路を考える一助となり、ひいては当社の取り組みに関心を持っていただくきっかけとなれば幸いです。
参考資料:建設業における第三のパート