大学では都市計画を専攻していたのですが、商店街にできたオシャレな建物によって地域活性化が図られていて、感銘を受けました。その影響もあって、デザイン力を磨くためにデザイナーの専門学校にも通っていたんです。当時は空間デザイナーなどになることをイメージしていました。
住宅や店舗の設計施工を手掛ける企業です。そこで設計をメインに施工管理業務なども担当しました。業務に向き合う中で、2つの想いが大きくなったんです。ひとつは、公共施設のような大きな建物もデザインしてみたいということ。もうひとつは、大学で学んでいた知識を活かして、建築やデザインの力で都市を活性化させる仕事をしたいということです。それで希望するキャリアプランが描ける転職先を探し始めました。
最初はゼネコンも考えていましたが、ゼネコンでは施工管理職で採用された人材が設計部門へ異動する業種変更は極めて稀です。私は前職で未熟だった施工管理のスキルをしっかり磨いた後に設計へ異動し、都市の活性化を含めた大きなプロジェクトの運営を行えるようになりたいと思っていました。フロンティアC&Pは社員の希望に沿ったキャリアチェンジを認めて育ててくれる体制があると知り、入社を希望しました。
大手ゼネコン2社の現場に連続して派遣してもらい、施工管理を経験しました。大規模な現場だったので、最初の2年は苦労の連続でしたね。準備、工事、確認、書類作成と業務が多岐にわたり、時間配分や業務のバランスをとるのに時間がかかりました。3年目からは、現場と自身の状況を把握できるようになってきて、自分の力で工事を進めていく楽しさを感じられるようになりました。
企業ごとにやり方や進め方が異なり、1つの方法が正しいというわけではないということを知ることができたのは良かったと思います。また、一緒に働いていた大手ゼネコンの社員と知り合いになり、食事に行くなどプライベートでも付き合う関係性が築けました。多方面における建設業の先輩からアドバイスを頂けるのは大きいと思います。
設計には6年目に異動しました。希望通りのキャリアのステップアップであり、これまでの施工現場での経験が活かせるという自分への期待感もあってとても嬉しかったですね。図面を作成する際には、現場での工事の難易度を想定しながら詳細を考え、現場ならではの苦労を想像した上で段取りを組んで指示を出すなど、それまでの5年間で得た知見は自分の財産となっています。
現在の主な業務である設計監理のスキルを磨きながら、今後は基本設計や実施設計の業務など、建物を計画する業務に携わっていきたいと考えています。そしてゆくゆくは、これらの経験を活かし、設計と施工の両方の目線から新たなプロジェクトを自ら創造するチャレンジをしていきたいと考えています。